Carynを公開したのは2005年11月7日です。雑な手書き文字にも、磨き上げたカリグラフィにも偏らず、気軽で親しみやすいブラシスクリプトを作ることが目標でした。タブレットで文字を描き、平たくした楕円形のSpeedballのペン先を思わせるスタイルにしました。ストロークを短く保ち、飾り線を加え、急いで書いたときの不揃いなリズムを残しながら、読める程度にだけ滑らかにしました。
大きなディスプレイ用途よりも、看板やラベルといったささやかな用途を想定したデザインでした。大きなサイズで使っても持ちこたえるとは考えていなかったので、包装や瓶のラベルに気軽に書き込んだような見た目を目指しました。
2021年6月に更新し、ドット付きLやブレーヴェ付きEなどの廃れた文字を削除し、ブラウザー間の互換性を高めるために縦方向のメトリクスを修正しました。Carynはずっと有料の書体で、無料フォントとして提供したことはありません。名前は昔の友人から取った、私にとって個人的な意味を持つものです。仕事のプロジェクトであると同時に、私だけの思い出を留めるものでもあります。