私は2015年8月31日にAutoradiographicを公開しました。名前は、科学的な画像法であるオートラジオグラフィーから取っています。20世紀半ばのテーマにゆるく結び付いた書体に合うと感じ、昔の実験室の技法を思わせる名前にしたかったのです。アールデコの影響を少し感じさせる、戦後の警告看板の文字に似ていることは、当初は意図していませんでした。それに気づいてから、その方向へ進めました。工業用の看板や、Roadrunnerのアニメに登場する誇張されたAcmeの看板にありそうな、実用的な文字を思わせるものを目指したのです。
ファミリーには、五つのウェイトとイタリックを含めました。イタリックは幅を狭くし、文字間をゆったり取って、傾きのないスタイルと強い対比が生まれるようデザインしました。目標は、サンセリフのイタリックについて、別の方法を探ることでした。セリフ書体では、筆記体のイタリックが効果を発揮しますが、サンセリフでは、違いを出すことに苦労する場合がよくあります。1990年代後半から2000年代前半には、筆記体風に装ったサンセリフのイタリックをよく見かけましたが、私は違う解決策が欲しかったのです。Builtという私の書体でも、似た方法を探りました。
Autoradiographicに目立った使用例はありませんでしたが、イタリックの構造や、サンセリフのファミリー内の対比を強める実験として役立ちました。2024年10月にバージョン1.1を公開し、分かりやすくするためにスタイル名を整理しました。BookはLightに、LightはExtra-Lightになりました。ほかの更新はありません。